福井県越前市味真野地区の住民でつくる「味真野茶保存会」は、今年の新茶の販売を始めた。昨年に続き、袋入りとティーバッグの4商品を用意した。
保存会は、かつて地区で盛んだった茶の復興に取り組もうと2011年に結成。地区に伝わる茶もみ唄のコンクールを毎年開くとともに12年からティーバッグを販売。一昨年からは袋入りの商品も本格的に売り出した。
袋入りは100グラムが千円、50グラムが500円。ティーバッグ(1個3グラム)は、10個入りを600円、2個入りを130円で販売している。
茶摘みは会員や地域住民が5月に五分市町の城福寺などで行った。2月の大雪で折れた枝もあったが、春からは好天に恵まれ生育は順調だったという。昨年より多い新芽約200キロを収穫した。福岡忠則会長(71)は「会員が無農薬で丁寧に育てたお茶。さわやかな渋みの後に感じるまろやかな甘みを楽しんでほしい」と話している。
味真野公民館と万葉菊花園の売店で販売している。問い合わせは、同公民館内の保存会事務局=電話0778(27)1926。