新緑の中、鮮やかに花を咲かせる千竜桜=18日、佐渡市中興

新緑の中、鮮やかに花を咲かせる千竜桜=18日、佐渡市中興

新潟県 佐渡 花・紅葉

天つく樹勢 花数も戻る 佐渡の「千竜桜」

新潟日報(2020年5月20日)

 新潟県佐渡市の大佐渡スカイライン沿いに自生し、樹勢の衰えが懸念されている「千竜桜」が、今年も花を咲かせている。近年の保護活動が実り、無数の竜が天に昇るような枝振りは健在。島民らの目を楽しませている。

 千竜桜は観光施設「交流センター白雲台」(中興)に近い標高約900メートルの場所にあり、新潟市西蒲区の写真家・故天野尚さんが名付けた。一方、近年は積雪による枝折れが発生。市民らからの寄付金を受けた市が、傷んだ枝に殺菌剤を塗るなど対策をとってきた。

 市観光振興課によると、今年の冬は少雪で目立った被害はなかったという。新型コロナウイルスの影響で例年より訪れる人は少ないが、18日も写真撮影や絵を描く姿が見られた。

 佐和田地区の無職女性(76)は「以前より花が増えたように感じる。新緑に映える力強さが魅力です」と夢中で筆を執っていた。

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