新型コロナウイルスに翻弄（ほんろう）されながら勉強に励む受験生を元気づけようと、新潟県のＪＡ北魚沼は、魚沼市青島の「青島教育神社」の合格祈願絵馬や周辺で収穫したコシヒカリ、餅などをセットにした「合格祈願　受験生応援米」の販売を始めた。「粘り強く受験に立ち向かってほしい」とエールを送る。

　コロナ禍で外食向けのコメ消費が落ち込むなど厳しい状況が続く中、前向きな取り組みを発信しようと初めて企画した。青島教育神社は菅原道真公を祭り、日本で唯一「教育」の名が付く神社として市内外から受験生が訪れる。

　受験生応援米のセットには、特別栽培米の魚沼コシ５キロと餅１キロ、絵馬やお守り、御朱印などが入る。もち米は粘り強さが特徴で地域に伝わる希少品種「越後ねばり」を使った。

　販売が始まった１０日、同ＪＡ経営管理委員会の関武雄会長らが青島教育神社で祈とうを行った。関会長は「新しい生活様式で閉塞（へいそく）感があるが、粘り強い餅を食べて元気を出して、頑張ってきた成果を出してほしい」と話した。

　販売は限定１千セット。価格は税込み、送料込みで１万円。ＪＡ北魚沼のオンラインストアや魚沼市のふるさと納税返礼品として予約できる。３１日まで。