福井県越前市白山地区の地域づくり団体が、軽トラックを使った移動販売の準備を進めている。市内のイベント会場などに出動し、地区産の野菜や加工品を販売。自然と共生する白山の食と魅力をPRする。
4月16日には同地区内で、関係者向けに車両がお披露目された。
白山地区の住民らでつくる「越前しらやま活性化協議会」が企画。地区内にある福井ふるさと茶屋「白山さんち」(上杉本町)で行っていた地域の野菜などの食材を販売する「マルシェ」を他地域に広げ、多くの人に地区のことを知ってもらおうと準備してきた。
移動販売車は、荷台に専用の木枠を組み立てて商品棚を設けた。タケノコや山菜、ホウレンソウなど季節の野菜のほか、減農薬のコシヒカリ、酒米を使った純米吟醸酒「かたかた」などを販売する。地区のキャラクターグッズも今後取り扱う予定。コウノトリが舞う里づくりの取り組みや里地里山保全活動などのアピールも行う。
同協議会の女性は「生き物にも人にも優しい白山の農業を知ってもらい、応援してもらえるきっかけになったら」と話していた。