70回の節目を迎えた「たけふ菊人形2021」(福井県越前市)は11月7日、31日間の会期を終えて閉幕した。好天に恵まれた最終日は多くの来場者が訪れ、鮮やかな菊を満喫。OSK日本歌劇団の千秋楽公演には大勢のファンが駆け付けた。
OSKの今年のレビューショーは10月23日~11月7日、各日3公演を市文化センターで行った。新型コロナウイルスの影響で2年ぶりとなった本格的なショーに、連日ファンが列を作った。
最終公演もほぼ満席となった。華やかなショーを繰り広げた団員16人に大きな拍手が送られた。トップスターの楊琳(やんりん)さんは「武生は第2の古里。菊人形とOSKのレビューがずっと続きますように」とあいさつ。6日に就任した山田賢一新市長も駆け付け「素晴らしいステージで、元気をもらった。OSKは越前市の宝物の一つ」と述べた。
今年の菊人形は、冒険をテーマに4童話の菊人形10体が登場。70回を記念して整備された屋内催事場「まさかりどんの館」では、菊人形の歴代ポスター展も開かれた。老朽化のため11月末に運行を終える大観覧車には期間中、多くの人が乗車。6、7日には、家族連れらがゴンドラの窓や付近の地面に絵を描く特別企画があった。