1年の健康などを願いながら数珠を手繰る住民ら=18日、小浜市西小川の常福寺観音堂

1年の健康などを願いながら数珠を手繰る住民ら=18日、小浜市西小川の常福寺観音堂

福井県 敦賀・若狭

小浜・常福寺で伝統行事 住民ら80人願う 長数珠手繰り無病息災

福井新聞(2015年1月19日)

 長い数珠を手繰り回し、無病息災を願う小浜市西小川区の伝統行事「数珠繰り」は18日、同区の常福寺観音堂で行われた。集まった住民ら約80人は、約1時間かけて100周回し、願い成就を祈った。

数百年前から続いており、毎年1月18日に行われている。数珠は長さ約20メートルで、約2000個の2センチ大の玉が連なっている。そのうち、直径7センチの大玉、同4センチの中玉が各1個ずつあり、手元にきた際に額に近づけ願うのが習わしとなっている。

 観音堂内では、収められている十一面観世音菩薩(ぼさつ)像を囲むように数珠が置かれた。読経が響く中、住民らは止まることなく数珠を手繰っていた。

 同区出身で名古屋市に住む仲村靖平さん(75)は「50年以上、毎年帰ってきて1年の健康を願っている。いくつになっても、古里はいいですね」と話していた。

えきねっと びゅう国内ツアー

敦賀・若狭 ニュース