ワインショップでは飲み比べも楽しめる「深雪花」=上越市北方の岩の原葡萄園

ワインショップでは飲み比べも楽しめる「深雪花」=上越市北方の岩の原葡萄園

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岩の原ワイン 深雪花(上越) 渋味控えめ和食に最適

新潟日報(2015年1月19日)

 冬は雪にすっぽりと包まれる上越市北方にワイナリー「岩の原葡萄園(ぶどうえん)」はある。2014年には現存するワイン蔵としては国内最古で国有形文化財でもある「第一号石蔵」の一般公開を始めた。

 創業者で「日本ワインブドウの父」と呼ばれる川上善兵衛(1868~1944)とワイン造りの資料を集めた記念館も敷地内に完成。北陸新幹線の開業を前に同社は「国産ワインの歴史が上越にあると多くの人に知ってもらいたい」と意気込む。

 代表銘柄の「岩の原ワイン 深雪花(みゆきばな)」は、雪の下でも緑を失わず、春の訪れとともに開花する雪椿に、厳しい冬に耐えて育つブドウの木を重ねて名付けられた。
 ラベルには上越市の陶芸家、故斎藤三郎による鮮やかな雪椿の絵が使われ、雪国らしい趣。赤、白、ロゼの3種あり、ワインショップでは飲み比べしようとハーフサイズを手に取る人もいる。

 中でも「人気はやっぱり赤」と同社ワインアドバイザーの藤井佳美さん(41)。イチゴのような少し甘い香りがし、渋味は控えめで穏やかな味わいだ。「和食に合う赤ワイン」として評価が高まっているという。

 原料のマスカット・ベーリーAは日本を代表するワイン用ブドウ。川上善兵衛が1927年に生み出した。

 ショップマネジャーの鋤柄(すきがら)聡さん(48)は「新潟と言えば日本酒と言われるが、実はワインの物語にも事欠かない。上越を訪れたら、目でも舌でもぜひこの『花』を味わってください」と話した。

 赤、白、ロゼとも720ミリリットル、2179円(税込み)。ハーフサイズの360ミリリットルは1197円。問い合わせは岩の原葡萄園、025(528)4002。

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