ギャラリー中央に配置されたダイナマップ=黒部市若栗、黒部市地域観光ギャラリー

ギャラリー中央に配置されたダイナマップ=黒部市若栗、黒部市地域観光ギャラリー

富山県 黒部・宇奈月・新川 北陸新幹線

黒部で体験型観光ギャラリー公開 新幹線駅に隣接

北日本新聞(2015年1月22日)

 北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅に隣接して設置された黒部市地域観光ギャラリーが21日、市議や報道陣に公開された。新川地域の豊かな自然をジオラマや映像などを駆使して紹介。多彩な魅力を実感できる展示内容で、市は地域全体の観光振興につなげる。新幹線開業前日の3月13日にオープンする。

 「地球を旅するためのミュージアム」を展示コンセプトとし、高度差約4千メートルの地形に位置する山、川、海が、どのように「水の王国」をつくりあげたか、分かりやすく説明。鉄骨2階建てで、延べ床面積は約980平方メートル。総事業費は約2億7千万円。さらに展示に約2億円をかけている。

 ギャラリー中央には、ジオラマと航空地図を組み合わせたダイナマップを配置。ジオラマは富山市以東の地形を7500分の1で再現。2階から吹き抜けを見下ろすと、立山連峰や黒部川扇状地などの地形が見渡せる。ジオラマの下の半地下部分には床に航空地図があり、「スポットビュワー」という装置をかざすと、その場所の情報をタッチパネル画面に表示できる。

 2階には、3枚合わせて縦2・4メートル、横10メートルの画面で、四季折々の自然の映像を楽しめる山・川・海シアター、ユネスコ本部に飾られていた黒部市出身の画家・戸出喜信さんの絵画「黒部川」などもある。1階は観光案内所や物販スペースが入る。

 堀内市長は「多くの人に自然の魅力を感じてもらい、ぜひ現地に足を運んでほしい。立山黒部ジオパークの発信拠点としても期待している」と話した。

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