「天空の城」越前大野城を広めようと活動する市民グループ「ラピュタの会」有志の写真展が、福井県大野市元町の平成大野屋二階蔵で開かれている。時間帯や場所を変えて撮影した幻想的な城の写真30点余りが並ぶ。5月11日まで。
雲海に浮かぶ天空の城の姿は、▽前日に雨が降って当日に晴れる▽風が吹かない―などの気象条件がそろったときに見られる。全国的に話題が広まっているものの、見ることができるチャンスは年に10回前後という。
天空の城を見ることができなかった観光客にも、写真で楽しんでもらおうと、平成大野屋と同会会員で企画。川端嘉明会長(62)ら3人が、2013年11月以降に撮りためた写真の中から出品した。
城下がもくもくと雲に覆われた写真は、大野城がまさに浮かんでいるかのよう。夜、城の周りを照らす明かりが雲の中にかすむ風景もある。撮影は定番スポットの戌山城址(いぬやまじょうし)のほか、砂山トンネルの上の尾根などからも行った。
川端会長は「全国各地で『天空の城』ブームだが、大野城が一番だと思っている。写真展を通じて、古里の素晴らしい光景を県内外の人に知ってほしい」と話していた。
午前9時~午後5時。火曜定休。入場無料。