靉嘔さんや故キムラリサブローさんら大野市ゆかりの芸術家の作品が並ぶ企画展=4月24日、福井県大野市のCOCONOアートプレイス

靉嘔さんや故キムラリサブローさんら大野市ゆかりの芸術家の作品が並ぶ企画展=4月24日、福井県大野市のCOCONOアートプレイス

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小コレクター運動 大野ゆかりの芸術家作品50点

福井新聞(2024年4月26日)

 1950年代の「小コレクター運動」で福井県大野市民と深く関わった芸術家たちの作品を並べた企画展「1枚の絵を手に」が、同市のCOCONOアートプレイスで開かれている。市民が収集した世界的な版画家靉嘔(あいおう)さんや故キムラリサブローさんら計15人の版画や絵画計50点を展示している。6月23日まで。

 大野ではかつて、市民が若手作家の作品を購入し活動を支える同運動が盛んに行われていた。今回は運動に参加し、作家との交流を深めた市内在住のコレクターが全作品を出品した。

 大小の人々や車、動物などを代名詞の虹色で描いた靉嘔さんのシルクスクリーン版画や、淡い水色や紫、黄色の細かな点を並べたキムラリサブローさんの水彩画、故池田満寿夫さんのドライポイント版画、画家の故瑛九さんがエッチング技法で手がけた作品などが目を引く。県内の小コレクター運動を支えた人々として、鯖江市の印刷職人、故助田茂蔵さんや、元美術教員の故藤本よし子さんらの版画作品も並ぶ。

 午前9時~午後5時で、月曜休館。観覧料は大人300円、中学生以下無料。5月25日には、リソグラフという印刷方法を用いたポストカード作りが開かれる。参加料千円。申し込みは、COCONOアートプレイス=電話0779(64)4848。

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