高田城三重櫓(やぐら)をバックに記念撮影する人たち。新幹線利用者をどう上越市内の観光に結びつけるかが問われている=15日、同市

高田城三重櫓(やぐら)をバックに記念撮影する人たち。新幹線利用者をどう上越市内の観光に結びつけるかが問われている=15日、同市

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「北陸新幹線開業3カ月聞き取りから」観光目的 妙高・温泉や登山魅力 上越・食、歴史に潜在価値

新潟日報(2015年6月16日)

 北陸新幹線開業3カ月に合わせ、新潟日報社が今月上旬に実施した上越妙高駅の利用者調査では、観光客の半数が上越地方に立ち寄らず県内外の観光地に行く実態が明らかになった。春日山城や高田公園といった上越市の名所を目的地とする観光客が少ない傾向や、駅の利便性に対する不満などが課題として挙がった。利用者の声やデータを読み解きながら、誘客に向けたヒントを探った。

 利用者調査は3~9日、県外客100人を対象に行った。「観光・レジャー」を目的に上越妙高駅(上越市)を利用したのは39人で、このうち上越、妙高、糸魚川の3市からなる上越地方を行き先に含んだのは19人だった。訪問先(複数回答可)に上越市の主要な観光スポットを選んだのは5人だったのに対して、妙高市は9人と多かった。

 観光客の上越市での行き先(同)を具体的にみると、「高田城・高田公園」が3人、「春日山城跡・埋蔵文化財センター」と「高田商店街・町家・寺町」がそれぞれ1人ずつ。市や直江津地区の住民らが観光の核にと期待する「上越市水族博物館」はゼロだった。

 訪問理由については、横浜市の無職男性(77)は「歴史に興味があり、(上杉謙信の居城があった)春日山に行きたかった」と答えた。高田城を訪れた人の中には、奈良県の主婦(70)が「草津温泉(群馬県)を巡るツアーで寄る」としたように、他の観光地を回る"ついで"との声が複数あった。上越市が観光地として積極的に選択されてはいない現状がうかがえた。

 妙高市に向かう観光客は目的がはっきりしている人が多かった。「赤倉温泉に行きたい」(埼玉県蕨市の無職男性)、「妙高高原に泊まって山登り」(千代田区の会社員女性)、「笹ケ峰でハイキングや山菜採り」(東京・昭島市の主婦)などの声があった。

 出張を終えた人も含め、上越妙高駅から北陸新幹線に乗ろうとしていた50人に「また上越地方を訪れたいと思うか」と尋ねたところ、31人が「はい」と回答。「いいえ」の4人を大きく上回った。出張で上越市を訪れたさいたま市の会社員男性(55)は「桜がきれいだと知った。機会があれば来てみたい」とした。

 観光スポットや地元のグルメに関してPR不足を指摘する意見は出張客からも寄せられた。「金沢市に比べて盛り上がりが小さい。このままでは通過点で終わる」(宇都宮市の会社員男性)、「B級グルメのPRをもっとした方がいい」(港区の会社員女性)、「上杉謙信や高田城をもっと宣伝してはどうか」(港区の会社員男性)などの指摘があった。

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