大規模な修理に入るのを前に特別公開された旧木下家住宅=14日、勝山市北郷町伊知地

大規模な修理に入るのを前に特別公開された旧木下家住宅=14日、勝山市北郷町伊知地

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修理前の重文見納め 勝山・旧木下家、16日まで特別公開

福井新聞(2015年8月15日)

 国の重要文化財(重文)に指定されている勝山市北郷町伊知地(いじち)の旧木下家住宅の特別公開が14日、始まった。同住宅は10月下旬から4年間の修理に入る予定で、修理前の建物の外観や内部を見ることができる最後の機会となる。16日まで公開する。

 同住宅は江戸時代後期の1839年に建てられた有力農民の大型民家。増改築が少なく、建築当初の状態をとどめていることから貴重な建物とされる。2010年に国重文に指定された。

 老朽化が進み、建物が傾くなど傷みが目立ってきたことから、市が10月から4年かけて半解体修理を行う。骨組みだけを残し、屋根や天井、壁などを取り外す。外した部材は元の位置を記録して保管し、使える部分は再利用する。修理費は3億4900万円。

 公開初日の14日、訪れた人たちは、かやぶき屋根やいろりのほか、仏壇の前に広い空間がある浄土真宗が盛んな地ならではの造りをじっくりと見学していた。5年前から管理している秦茂高さん(79)=同市北郷町東野=は「修理に入ると建物が見えなくなり寂しくなる。修理前の姿を多くの人に見てほしい」と話していた。

 公開は午前9時〜午後4時。入館無料。期間中の午前10時と午後2時の2回、学芸員が建物の歴史や修理の方針を説明する。問い合わせは市教委史蹟整備課=電話0779(88)8113。(梶田琴理)

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