伊折に開設した直売所で話す酒井代表理事(右)と妻の三保子さん

伊折に開設した直売所で話す酒井代表理事(右)と妻の三保子さん

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剱岳の麓に特産直売所 上市町伊折地区

北日本新聞(2015年8月25日)

 剱岳の麓、上市町伊折地区の活性化に取り組む社団法人「剱岳山麓振興開発」(酒井勲代表理事)は今月、同地区に特産品直売所を開設した。同法人を後押ししようと、地区出身者らは剱岳を望む伊折橋近くの広場にテーブル、いすを設置。過疎化した古里を守る取り組みが広がっている。

 伊折地区は1969年の大水害をきっかけにほとんどの住民が村を離れた。地域を元気にするため出身者らが昨年、剱岳山麓振興開発を発足させ、山菜の煮物、生うどんなどの商品開発や山菜の計画栽培を行っている。人を呼び込もうと、商品の生産拠点だった小屋を使って土、日曜を中心に直売することにした。

 法人の商品のほか、町内で開発された茶やジュースも販売。馬場島に向かう途中にあることから県内外の登山客らが立ち寄るという。訪れた人に近くの伊保里神社を案内したり、上市駅から歩いてきたという若者を馬場島まで車で送ったりする交流も生まれており、酒井代表は「人と触れ合う拠点として、機能を充実させたい」と意気込む。

 法人の動きに呼応し、同地区出身の西田美術館長、山口松蔵さん(75)=同町若杉=と、白萩中学校で同級生だった建設会社役員、金田利行さん(74)=同町極楽寺=が、直売所から約0・5キロの伊折橋近くの緑地に、テーブルなどを置くことを発案。長く使え、見た目も美しいよう、テーブル、いすとも六方石で仕上げた。剱岳を望む緑地では地区出身者らが8年前から遅咲きサクラ「オモイガワ」などを植えており、テーブルといすは絶景スポットのシンボルとなる。山口さんは「生まれ育った地域の役に立てればうれしい」と話していた。

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