高級客船「シルバー・ディスカバラー」号(5218トン)が4日、金沢港に初めて寄港した。乗客89人は米国の富裕層が中心で、最も高いスイートルームは、1人当たりの料金が約200万円に上る豪華ツアーとなる。船内でゴルベフ・アレクサンドル船長と懇談した石川県の谷本正憲知事は、継続的な寄港を要望し、富裕層の観光客向けの受け皿づくりに取り組む姿勢を示した。
客船は午前7時半、金沢港無量寺埠頭(ふとう)に着岸し、曳(ひ)き船「いぬわし丸」が初の試みとなる歓迎放水を行った。ミス加賀友禅や「加賀友禅小粋な倶楽部(くらぶ)」のメンバーが華やかな着物姿で乗客を出迎え、記念撮影をする乗客の姿も見られた。入港歓迎式では嵐文隆県港湾活用推進室長があいさつし、アレクサンドル船長ら3人に花束と記念品が手渡された。
客船はモナコに本社を置く「シルバーシー・クルーズ」が運航する。今回は8月31日に小樽港を出発し、9月11日に神戸港に到着する旅程で、金沢港には約8時間停泊する。