展示する透明標本を並べる冨田さん=金沢21世紀美術館

展示する透明標本を並べる冨田さん=金沢21世紀美術館

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「透明標本」展、26日開幕 金沢21美

北國新聞(2024年4月23日)

 26日に開幕する新世界「透明標本」展の展示準備が22日、会場の金沢21世紀美術館で始まった。作品を手掛ける冨田伊織さん(40)は「生き物の美しさを見てほしい」と話し、本番へ期待を膨らませた。

 透明標本は骨格研究の技法で、タンパク質を酵素で分解して肉を透明にし、特殊な薬液に漬けて硬骨を赤色、軟骨を青色に染める。

 金沢展ではホタルイカなど北陸ならではの魚介類を始め、500~千体の透明標本を並べる。会場内は撮影が可能で、物販コーナーでは小型生物の透明標本の実物や写真集、グッズを販売する。

 22日、会場に作品を運び込んだ冨田さんは「空間が大きいので、これまでの作品展とは違う世界観を見せられると思う」と語った。

 新世界「透明標本」展は5月26日までで、開場時間は午前10時~午後6時、会期中無休。入場料は前売り一般900円、中高生700円、小学生500円(当日は各100円増し)。チケットは北國新聞読者サービスセンター(平日午前10時~午後6時)=076(260)8000、北國新聞イベントガイド=https://hk-event.jp=のほか、香林坊大和などで販売している。

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