西地区公民館で行われた劇の稽古で、せりふを手話にする冨山孝雄さん(左)=8日、新潟市西区

西地区公民館で行われた劇の稽古で、せりふを手話にする冨山孝雄さん(左)=8日、新潟市西区

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亀田の歴史劇手話で忠実に ボランティアが稽古 江南区・26日上演

新潟日報(2015年9月11日)

 新潟市の江南区文化会館で26日に上演される市民劇「江戸時代に亀田町誕生」は、耳の聞こえない人にも楽しんでもらおうと市内の手話ボランティアが参加してせりふを伝える。出演者は「手話が付く演劇は少ないので、この機会に多くの人に見てもらいたい」と呼び掛けている。

 劇は「水と土の芸術祭」市民プロジェクトの一つで、市民有志でつくる劇団「BOBLEED」が企画した。亀田町を開いた先祖の苦労と功績を歴史劇として分かりやすく描いている。

 手話を担当するのは北区の冨山孝雄さん(71)。20年ほど前、近所に住むろう者と出会って手話を学び始め、現在もサークルで研さんを続けている。ことし7月に、劇の脚本・演出を手掛ける大西暁美さん(67)に誘われ、今回の上演に加わることになった。冨山さんはサークルの仲間にも参加を呼び掛けている。

 劇では、早口のせりふが続き、訳すのが難しいシーンもある。冨山さんは台本を読み込み、登場人物になりきって忠実に手話で伝える練習を重ねている。手の動きだけでなく、表情や体全体の動きも使い、登場人物の思いを表現する工夫もしている。

 冨山さんは「ろう者だけでなく、手話に興味を持っている人にも来場してもらいたい」と願っている。

 上演は午後2時、6時半の2回。300円(当日500円)。問い合わせはBOBLEEDの窪田さん、070(6671)4088。

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