秋雨が降り続く中、金沢市千日町の和傘職人、松田弘さん(91)方では、伝統工芸品「金沢和傘」の制作が進み、工房内が伝統の美で彩られている。
金沢和傘は、内側に小糸を張るなど雨の多い気候に合わせた丈夫な造りが特徴となっている。松田さんを次男重樹さん(56)が手伝い、紺色が鮮やかな蛇の目柄や、モミジ入りの和紙を使用した傘など色とりどりの和傘を仕上げている。
北陸新幹線金沢開業後、県外から訪れる客が増えており、重樹さんは「手が込んでいるため大量には生産できないが、いいものを作っていきたい」と話した。