来年６月３～５日に開かれる第６５回金沢百万石まつりの「百万石行列」で、加賀藩祖前田利家公役を務める俳優袴田吉彦さん（４２）と、お松の方役の女優笛木優子さん（３６）が８日、都内で会見した。袴田さんは「有名武将を演じられることに興奮している」と述べ、笛木さんは「良妻賢母というイメージを大切に役づくりに臨みたい」と意気込みを示した。

　袴田さんは「今まで多くの時代劇に出演したが、利家公という有名な武将を演じられる機会はなかなかないのでとてもうれしい」と笑顔を見せた。長時間にわたって馬に乗ることに関しては「乗馬経験は昔からあるので楽しみにしている」と自信をのぞかせた。
　笛木さんは「お松の方は武芸にも学問にも通じていたといわれる。まずは金沢を訪れ、伝統と歴史のある街の雰囲気を感じたい」と話した。北陸新幹線の金沢開業にも触れ「金沢がもっと盛り上がるよう当日までの準備をしっかりしたい」と気を引き締めた。
　二人はこれまでも共演したことがあり、互いに「ぴったりの役だ」などとにこやかに印象を述べ合った。
　袴田さんは浜松市出身で、ＮＨＫ大河ドラマ「江～姫たちの戦国～」や映画「利休にたずねよ」などに出演した。東京都出身の笛木さんは「ＲＥＳＣＵＥ～特別高度救助隊」やＮＨＫ大河ドラマ「軍師官兵衛」などに出演し、韓国のドラマでも活躍する。
　行列は６月４日、金沢駅東広場から金沢城公園までのコースで行われる。今年は行列が到着する金沢城公園での入城祝祭で、火縄銃による祝砲や歌や踊りなどのプログラムを新たに加え、行列のクライマックスを盛り上げる。