国重要無形民俗文化財の「面様年頭(めんさまねんとう)」は14日、輪島市輪島崎町で行われ、夫婦神の奇面を着けた「面様」が漁師町の家々を巡り、1年の無病息災を祈った。
地元の鳳至小児童4人が輪島前(わじまさき)神社でおはらいを受けた後、2人がそれぞれ「串柿(くしがき)」「女郎(じょろう)」と呼ばれる男女の面を着け、雪や雨の降る中、町内を回った。
細い路地を無言のまま進み、サカキの枝で玄関戸をたたいて厄払いし、家の中に入った。神棚を背に家人から新年のあいさつと御初穂(おはつほ)を受けた。
14日は町の山側から各家を回る「おいで面様」で、20日には海側から回る「おかえり面様」がある。