福井県内で初めて公開されている丸岡城天守の修復工事時に描かれた実測図や保存図=29日、福井坂井市の丸岡歴史民俗資料館

福井県内で初めて公開されている丸岡城天守の修復工事時に描かれた実測図や保存図=29日、福井坂井市の丸岡歴史民俗資料館

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丸岡城天守の実測図など初公開 坂井市の丸岡歴史民俗資料館

福井新聞(2016年2月2日)

 福井県坂井市の丸岡歴史民俗資料館で、昭和前中期に丸岡城天守を修復した際に描かれた実測図と保存図の原図が県内で初めて公開されている。国宝化を目指した学術調査に合わせ国から借り受けた貴重な資料で、丸岡城天守の構造をうかがい知ることができる。

 展示されているのは1940~42年にかけ国が行った解体修理工事の完了後に文部省へ提出された実測図4枚と、48年の福井震災による天守倒壊を受けた再建工事が完了した55年に文部省に提出された保存図4枚。現在は文化庁が所蔵し、奈良文化財研究所が保管している。国宝化を目指す学術調査に向けた資料収集の一環で坂井市が原図を借り受けており、貴重な資料を市民に見てもらおうと展示を企画した。

 実測図も保存図もいずれも手書きで、しゃちほこや鬼瓦に至るまで丁寧に描き込まれている。解体修理工事後に描かれた実測図と現在の天守を比べると、石垣の形や窓の位置などわずかな違いもみられる。市丸岡城国宝化推進室の堤徹也学芸員は「現状の天守と異なっている部分を実際に見て探してもらえれば」と話している。

 丸岡城天守は戦国時代や江戸時代に造られた現存している全国12天守の一つで、国の重要文化財に指定されている。同じく重要文化財だった松江城天守(松江市)の国宝昇格を受け、坂井市は昨年11月に丸岡城調査研究委を立ち上げるなど、国宝化を目指す取り組みを進めている。丸岡城は1576(天正4)年に柴田勝豊が築城したが、天守がいつ建てられたのかは確証がない。

 展示は29日まで。入場料は高校生以上300円(小中学生は半額、丸岡城天守にも入場可)。

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