上市町の冬の恒例イベント「第２９回剱岳雪のフェスティバル」が１１日、青空に映える剱岳を望む同町役場駐車場で開かれた。飲食を中心に約５０ブースが並び、名物のくま鍋をはじめ、イノシシ肉やサトイモなど地元の恵みを生かした多彩な味を求める多くの人でにぎわった。

　クマの肉や大根などを煮込んだくま鍋のブースには、町内外から訪れた人が長い列が作った。イノシシを入れた鍋や町内の黒毛和牛の串焼き、サトイモを使ったスープなども人気を集めた。好天のため例年よりも来場者が多く、完売するブースが相次いだ。

　メニューの人気投票「ＫＡＭＩ１グランプリ」では町商工会女性部の地元の白ネギを使ったどんどん焼き「白ネギどんどん」が連覇を達成。準グランプリには、町商工同友会のしし鍋が選ばれた。

　ステージでは、町内の経営者らでつくるハッピー上市会がオリジナルの戦隊ヒーロー「エネルギーマン」のショーを披露。立場の異なる町民が力を合わせ悪役を倒す物語で会場を沸かせた。

　はたらく車コーナーでは、パトカーや消防車、自衛隊の高機動車、福祉車が勢ぞろい。小さなロケットの工作を楽しむブースもあり、子どもらが楽しんでいた。