春分の日に合わせて再開し、出店者とお客の会話が弾んだ七間朝市=20日、福井県大野市の七間通り

春分の日に合わせて再開し、出店者とお客の会話が弾んだ七間朝市=20日、福井県大野市の七間通り

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城下に春告げる七間朝市が再開 大野30店、旬の野菜や花ずらり

福井新聞(2016年3月21日)

 春分の日に合わせ、福井県大野市の名物「七間朝市」が20日、再開した。石畳の七間通りには新鮮な野菜や切り花を販売する約30店がずらり。待ちわびていた市民や観光客が詰め掛けてにぎわった。

 七間朝市は430年以上続くとされる。毎年春分の日から大みそかまで毎日出店し、冬期間は雪のため休止する。

 午前7時ごろから、おばちゃんたちが次々と店開き。旬の水菜やフキノトウといった食材や色とりどりの切り花が並んだ。久しぶりに顔を合わせた出店者とお客は「おはようさん、寒いのぉ」「また始まったの」などと会話が弾んでいた。

 同9時からは神事が行われ、1年の無病息災を願った。鏡開きや振る舞い酒で再開を祝い、陽明中吹奏楽部の演奏が会場を盛り上げた。

 市朝市出荷組合の福田敏男組合長(84)は「世間話をしながら楽しんでもらえるのが七間朝市のいいところ。ことしも期待に応えられるよう精いっぱいやっていきたい」と話していた。

 この日は、冬季休館していた越前大野城と、市民有志らでつくる「越前こぶし組」の人力車運行も再開した。朝市は大みそかまで無休。午前7時ごろから同11時ごろまで。

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