魚津市の「じゃんとこい魚津まつり」が5日、開幕した。初日は同市諏訪町の諏訪神社で「たてもん祭り」があり、地元若衆が高さ約16メートルのたてもんを豪快に曳(ひ)き回した。
たてもん祭りは豊漁や航海の安全を願う伝統行事で国指定重要無形民俗文化財。そり形の台に柱を立て約90個のちょうちんを付ける。重さは約5トン。
神社の氏子町の諏訪町1~5区と港町、元町の7基が午後8時半ごろ、地元若衆やボランティアに引かれて神社周辺に勢ぞろいした。太鼓や笛を合図に威勢のいい声が掛かると、1基ずつ境内に入り勢いよく回転し、集まった観客が歓声を上げた。ことしは同市と連携した台湾からのツアー客10人が訪れ、迫力あるたてもんに息をのんだ。
魚津のたてもんは、国が「山・鉾(ほこ)・屋台行事」として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録を目指す全国の祭りの一つで、11月に登録が見込まれる。
6日は午後7時40分から魚津港沖で海上花火大会、同8時40分から諏訪神社でたてもん祭りを行う。最終日の7日は午後7時から市街地でせり込み蝶六踊り街流しを繰り広げる。