三茶屋街の芸妓が勢ぞろいした総おどり「金沢風雅」=金沢市の石川県立音楽堂邦楽ホール

三茶屋街の芸妓が勢ぞろいした総おどり「金沢風雅」=金沢市の石川県立音楽堂邦楽ホール

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花街情緒たっぷり 金沢おどり開幕

北國新聞(2016年9月23日)

 第13回金沢おどり(同実行委員会、一般財団法人石川県芸術文化協会、北國新聞社主催)は22日、ひがし、にし、主計(かずえ)町(まち)の三茶屋街の芸妓(げいこ)が総出演し、金沢市の石川県立音楽堂邦楽ホールで開幕した。新花(しんばな)から名妓(めいぎ)まで金沢の芸妓があでやかに咲き競い、大入りの観客が花街(かがい)の情緒をたっぷりと堪能した。

 三茶屋街合同の素囃子(すばやし)「俄獅子(にわかじし)」で華やかに幕を開け、大和(やまと)楽(がく)でつづる舞踊絵巻「女舞月雪花(おんなまいつきゆきはな)」では、ひがし芸妓が新作「鏡花えがく~桜心中」を幻想的に舞った。文豪、泉鏡花の名作を基に作詞、作曲された金沢ならではの舞台が、観客を引き込んだ。

 にしの名妓、乃莉(のり)さんと八重治(やえはる)さんは一調一舞(いっちょういちぶ)「松」を格調高く披露し、主計町のかず弥さん、たか子さんは舞踊「傘のうち~梅(うめ)川忠兵衛(がわちゅうべえ)」で男女の恋を描いた。

 総おどり「金沢風雅(ふうが)」では、八重治さんが口上で新花5人が初舞台を踏んだことを紹介し、小鼓の乃莉さんも踊りに加わってにぎやかに締めくくった。25日まで、各日午後1時と同4時に開演する。

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