■10月1日に公開 黒部市が主な舞台
黒部市が主な舞台となった映画「カノン」が10月1日に全国公開されるのを記念し、主演の比嘉愛未(まなみ)さんと雑賀(さいが)俊朗監督らのトークショーが22日、黒部市役所で行われた。比嘉さんは「富山の美しさを全国の人に知ってもらえる作品に仕上がった。ぜひ多くの人に見てほしい」と市民らに呼び掛けた。
トークショーは比嘉さんと雑賀監督、堀内康男市長の3人で行われた。比嘉さんは1年前に黒部などで行われたロケで、特に印象に残った場所として生地海岸を挙げた。「夕日に照らされた海がきらきら輝いていて感動した。その景色を映画として全国に伝えられるのは素晴らしいことだと思う」と振り返った。
雑賀監督は「作品は母と子どもの物語。富山に来た時、母がそばにいるような気がして癒やされ、ここで映画を撮るべきだと思った」と、作品の舞台に選んだエピソードを披露。堀内市長は「黒部が盛り上がることで、映画の大ヒットにつながる。みんなで応援していきましょう」と話した。
映画の看板を製作した同市石田の看板業、飛弾昭昌さん(73)が、比嘉さんに肖像画を贈る場面もあった。
トークショーに先立ち、堀内市長と、黒部市「カノン」ロケ支援委員会の中尾晃司委員長があいさつした。トークショーは同委員会、北日本新聞社主催。