製造工程についての説明を聞く見学者=6日、三条市の三条特殊鋳工所

製造工程についての説明を聞く見学者=6日、三条市の三条特殊鋳工所

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「工場の祭典」開幕 目見張る職人技 9日まで

新潟日報(2016年10月7日)

 県央地域で盛んな金物産業の現場などを公開する「燕三条 工場(こうば)の祭典」が6日、始まった。初日から多くの人が訪れ、ものづくりに懸ける職人たちの思いや工場内部の魅力に触れた。

 祭典は9日まで4日間の日程で行われる。三条、燕の両市などでつくる実行委員会が主催。4年目の今回は新企画「耕場の祭典」「購場の祭典」として、農産物栽培の現場なども本格的に加わり、過去最多の96拠点で見学者を受け入れる。

 初日は三条市の三条ものづくり学校で、関係者約30人が出席して開会式が行われた。実行委員長の山田立さん=玉川堂番頭=は「職人と客が接点を持つことで、燕三条地域の魅力の発信につながる。地域への追い風をつくりたい」とあいさつした。

 鋳物ほうろう鍋などを製造する三条特殊鋳工所(三条市)では内山照嘉社長が、祭典のユニホームであるストライプのシャツを着て案内。「この工程が完成度を左右する」などと解説した。見学者たちは、鋳型に高温に溶けた鉄が流し込まれる様子に目を見張っていた。三条市の男性(22)は「工場の中を見たことがなかったので新鮮だった」と話した。

 祭典に合わせ、工芸雑貨店を全国展開する老舗、中川政七商店(奈良市)の創業300周年イベント「工芸と遊ぶ四日間 大日本市博覧会新潟博覧会」も三条ものづくり学校で始まり、初日は国定勇人三条市長と同店の中川淳社長のトークイベントなどが行われた。

 大日本市博も9日まで。工場の祭典の問い合わせは、燕三条地場産業振興センター企業支援課、0256(35)7811。

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