「国際ガラス展・金沢2016」(北國新聞社後援)は19日、金沢市のしいのき迎賓館で開幕した。21の国と地域から寄せられた入賞・入選作品73点が並び、来場者にガラス工芸の広がりと新たな可能性を伝えた。
金沢市の金沢卯辰山工芸工房で学び、金賞に選ばれた藤掛幸智さん(30)=名古屋市=の「ヴェスティッジ」は、立体的に組んだ板ガラスが熱と息、重力によって変化していく瞬間をとらえた。同工房に在籍する津守秀憲さん(30)=金沢市=は「存在の痕跡」と題し、ガラスと陶土を混合した素材で時の流れを表現した。
国際ガラス展は1984年に始まった国際公募展で、近年は3年に1回開催されている。13回目の今回は40の国と地域から374点の応募があった。開会式では中島秀雄開催委員長があいさつ、中西吉明副知事、細田大造金沢市副市長が祝辞を述べた。入場は無料で31日まで。