入善町の移住定住促進事業で動画制作プロジェクトに参加している県内の大学生グループは8日、町内で収録会を行った。県内外の若者が移住体験に訪れた設定で、餅つきや買い物を楽しむ様子を撮影した。
入善町は本年度から移住定住促進事業に力を入れ、言論機関、大学、町による「言・学・官連携地方創生事業」の動画プロジェクトに取り組んでいる。北日本新聞社と、富山大生らによる「まちなかメイクアップサポーター」、県立大生らによる「地域協働研究会COCOS(ココス)」が携わる。
この日は両グループから約10人が参加し、同町椚山の交流宿泊施設・椚山いろり館を拠点に活動した。学生や若い社会人が移住体験として集い、きねと臼を使って餅をついたり近くのショッピングセンターで夕食の買い出しをしたりするシーンを撮影した。
収録会は9日まで。動画には後日撮影を予定する下山(にざやま)芸術の森発電所美術館や舟見地区の風景も盛り込み、3~5分に編集して町の専用ウェブサイトで公開する。
制作監督を務めるCOCOSの大巻翔さん(県立大4年)は「移住促進や観光振興につながるよう、多くの人の目を引ける質の高い作品を目指したい」と話していた。