冬の宇奈月温泉の一大イベント「第71回宇奈月温泉雪のカーニバル」が4日に開かれるのを前に、昭和期の同カーニバルのポスターが黒部市の宇奈月温泉観光案内所にお目見えした。レトロな雰囲気のイラストが使われているほか、海外旅行のプレゼントの告知もあり、当時の盛り上がりが伝わってくるとして、関係者の目を引いている。
カーニバルは冬の温泉街を活気づけようと、実行委員会(中島昭彦委員長)が毎年開いている。花火やたいまつウオーク、雪像コンテストなどが繰り広げられる。
ポスターは1970、72、73、77年の同カーニバルを告知するもの。黒部・宇奈月温泉観光局の職員が1月30日、カーニバルの準備のために訪れた宇奈月公民館の倉庫で発見。イベントのPRになればと掲示した。
77年のポスターは、花火や、たいまつスキー滑走の明かりが温泉街を彩る写真を大きく掲載。近くの山から撮影したとみられ、温泉街に多くの旅館や家などが立ち並んでいるのがよく分かる。70、72年のポスターには、温泉利用者に抽選で10人にグアム・サイパン旅行をプレゼントする案内が記載されている。
ポスターは2月末まで掲示する。同局の石田智章さんは「伝統のイベントの変遷が分かるポスターを見て、当時の宇奈月温泉に思いをはせてもらえれば」と話している。