地元の女性により一本一本丁寧に仕上げられたサクラの小枝=24日、福井県敦賀市金ケ崎町の金崎宮

地元の女性により一本一本丁寧に仕上げられたサクラの小枝=24日、福井県敦賀市金ケ崎町の金崎宮

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金崎宮の花換まつり1日開幕 願いかなう桜小枝作り6千本

福井新聞(2017年3月25日)

 福井県敦賀市金ケ崎町にある金崎宮の「花換まつり」が4月1日から始まる。思いを込めたサクラの小枝を福娘と交換すれば願いがかなうとされ、今年は約6千本を製作。24日は金ケ崎町婦人部の4人が作業に精を出した。

 まつりは明治40年代に始まったとされ、同宮へサクラの見物に訪れた男女が「花換えましょう」と声を掛け合い、小枝を交換することで思いを伝え合ったのがルーツとされる。宮司の不在で一時途絶えたが1990年に復活。福娘が参拝者と神様の間を取り持つことで願いがかなうとされる縁結び神事で、昨年は県内外から約6万人が訪れた。

 この日は午前9時半ごろから、女性部員が作業を進めた。造花の小枝は長さ約25センチ。毎年部員が交代で作業し、サクラに囲まれた同宮のイラスト入り絵馬やお守りなどを慣れた手つきで一本一本丁寧に取り付けた。

 この日は約1500本を製作。奥本朱美さん(65)は「最近は若い参拝客が多く、会場が華やいで雰囲気も良い。おしゃべりを楽しみながらサクラを楽しんでもらえたら」と話していた。

 小枝は1本500円で、1~15日の期間中社務所で販売する。まつり期間中は福娘が常駐し、午前10時から午後4時まで花換えできる。夜桜ライトアップは午後6時から同10時まで。

 土日ごとに多数のイベントを用意。1日午前9時半からのオープニングセレモニーでは餅まきを行う。しの笛やスコップ三味線の演奏もある。平日の問い合わせは敦賀観光協会=電話0770(22)8167。土日は敦賀観光案内所=電話0770(21)8686。

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