新緑の中を歩く「塩の道」道開きの参加者=29日、糸魚川市根知地区

新緑の中を歩く「塩の道」道開きの参加者=29日、糸魚川市根知地区

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古里の歴史踏みしめて 糸魚川「塩の道」道開き

新潟日報(2017年5月1日)

 古くから糸魚川市と長野県を結んできた「塩の道」の道開きが4月29日、糸魚川市根知地区で行われた。市内外から参加した約70人が歩きながら、新緑や雄大な景色、古道の歴史などを堪能した。

 塩の道は、かつて歩荷(ぼっか)と呼ばれる人たちが徒歩で塩や海産物を運んだ。この歴史や自然の魅力を後世に伝えようと、塩の道ハイキングクラブなどが道開きを毎年行っており、ことしで21回目になる。

 同クラブ代表の田野信二さん(69)が「いろいろな動植物も楽しむことができる。今後も皆さんと一緒に続けていきたい」とあいさつした後、参加者は準備運動をして「塩の道資料館」前をスタートした。

 長野県境近くまでの間を往復する道のりで、参加者は山口関所跡などの歴史についてガイド役から話を聞いたり、間近にそびえる山々など雄大な景色を眺めたりしながら、のんびりと歩みを進めた。

 ほぼ毎年参加しているという上越市の男性(74)は「さわやかな気候で、新芽が出たばかりの自然を楽しめる。一番いい時季」と笑顔で話した。

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