能登町の県無形民俗文化財「小木とも旗祭り」は2日、同町の小木港で始まり、青空にそびえ立つ巨大なのぼり旗をたなびかせて伝馬船9隻が巡航し、大漁や航海の安全を願った。
祭りは午前5時ごろの「触れ太鼓」の音とともに、高さ約20メートル、幅約2メートルののぼり旗を船に立てる「とも旗起こし」で幕を開けた。若衆が船上で、太鼓や笛を演奏し、小木港や九十九湾を巡った。新町町内会のとも旗制作に取り組んだ小木中と柳田中の3年生計39人も参加した。
1992(平成4)年から毎年続いていた、下濱町内会の伝馬船2隻による夜間巡航は、電飾を施したのぼり旗が昨年の祭りの際に強風で破損したため中止となった。
3日は「本祭り」が行われ、神輿(みこし)を乗せた御座船(ござぶね)を先頭に、伝馬船9隻が連なって巡航する。