金沢市の湯涌温泉観光協会は5日、加賀藩の縁がある東京都目黒区に、同温泉の氷室小屋から切り出した「氷室の雪氷」を初めて贈った。市と目黒区が10月にも友好交流都市協定を結ぶのに合わせた民間交流の一環で、両都市の関係者は一層の関係強化を誓った。
目黒区総合庁舎には区在住の石川県人ら約100人が集まり、県トラック協会青年部役員が江戸時代の飛脚に扮(ふん)して庁舎の玄関に約5キロの雪氷を運び込むと、拍手が起きた。同協会の山下新一郎会長から雪氷を受け取った青木英二区長は「金沢市と目黒区も、この氷のように硬く溶けない、交流を結びたい」と語った。
同協会はこの日、既に市と協定を結んでいる板橋区にも雪氷を贈呈した。