約2千体のひな人形が並ぶ「越前おおのひな祭り」=18日、福井県大野市元町の平成大野屋平蔵

約2千体のひな人形が並ぶ「越前おおのひな祭り」=18日、福井県大野市元町の平成大野屋平蔵

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圧巻2000体、特大ひな壇 大野、20日から祭り

福井新聞(2018年1月19日)

 第8回春を彩る越前おおのひな祭りが20日、福井県大野市元町の平成大野屋平蔵をメイン会場に市内11会場で開幕する。平蔵には20段の巨大ひな壇が設置され、2千体近いひな人形がずらり。人目に触れる機会を失った市内外の人形たちが、きらびやかな装束姿で一足早くひな祭りムードを高めている。3月21日まで。

 祭りは市民有志でつくる実行委員会が毎年実施。家庭や施設で不用になったり、高齢化で飾り付けができなくなったりして市内の玩具店に持ち込まれた人形を中心に飾っている。

 平蔵の20段は高さ約4メートル、幅約7メートル、奥行き約5・5メートル。内裏びなや三人官女、五人ばやしなどおなじみの面々が所狭しと並ぶ。切れ長の目をした京風、くっきりとした顔立ちの関東風と、一人一人の表情や装束の色合いに違いがあり、地域や時代、流行の移り変わりを感じさせる。

 県内外から借り受けた江戸~大正時代の貴重なひな人形もある。平成びなとして"新入り"のテディベアびなもあり、クマの縫いぐるみが愛らしい衣装で来場者を出迎える。

 市役所の市民ホールには、市内の園児が手作りした約600体を配置。同市城町の武家屋敷旧田村家には五つの節句に飾る人形を飾っている。2月以降には田村家が所蔵する江戸時代の人形も並ぶ。

 平蔵は午前10時~午後5時。入場無料。

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