完成した衣装の出来栄えを確かめる住民=能登町秋吉公民館

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アマメハギ衣装完成 能登町・秋吉公民館、有志がわら編み

北國新聞(2018年1月31日)

 2月3日に能登町秋吉地区で行われる国重要無形民俗文化財「アマメハギ」に向け、秋吉公民館が今月上旬から制作してきた前垂(まえだれ)と蓑(みの)の衣装が完成した。作業を進めてきた住民が衣装を試着して出来栄えを確かめ、本番を心待ちにした。
 衣装は毎年、住民有志がわらを編んで新調しており、今年は60~80代の8人が前垂と蓑をそれぞれ5枚作った。本番では怠け心を戒める訪問神を演じる地元の小中学生が新調した衣装をまとい、民家を訪ねる。
 アマメハギは藩政期から伝わるとされ、1979(昭和54)年に国重要無形民俗文化財に指定された。今年11月ごろには、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産の登録審査を受ける。
 能登町秋吉の竹中美恵子さん(79)は新調した衣装を中学3年の孫に着せたいといい、「孫が神を演じるのは今年で最後。心を込めて丁寧にわらを編んだ」と話した。
 秋吉公民館の長谷信一館長(68)は「文化遺産の登録に期待している。衣装の出来栄えは申し分ない。本番が楽しみだ」と期待を込めた。

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