パノラマ展望台からの眺めを楽しむ参加者=黒部峡谷欅平

パノラマ展望台からの眺めを楽しむ参加者=黒部峡谷欅平

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パノラマ展望ツアー始まる 黒部峡谷の自然満喫

北日本新聞(2018年6月2日)

 黒部峡谷の電源開発の歩みと、豊かな自然に触れる「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」が1日、スタートした。県内外から訪れた約70人は、高低差約200メートルの竪坑(たてこう)エレベーターをはじめとした関西電力の施設見学や、北アルプスの山々の眺めを楽しんだ。

 ツアーは県や黒部市、関西電力などでつくる「欅平(けやきだいら)パノラマ新周遊ルート運営協議会」(会長・能澤雄二黒部市副市長)が北陸新幹線開業に合わせて2015年に始めた。

 参加者は黒部峡谷鉄道のトロッコ電車で欅平駅に到着。関電の専用軌道を走る列車で移動し、竪坑エレベーターで標高800メートルまで上がった。資材運搬車両用の上部トンネルと登山道を歩き、標高約860メートルのパノラマ展望台に着くと、360度に広がる山並みを眺めたり、写真を撮ったりした。

 大阪府八尾市から妻と参加した岩本武吉さん(54)は「四方に高い山々が広がり、雄大な自然を満喫できた。電源開発に携わった人たちの大変さも実感できた」と話した。この日は同鉄道宇奈月駅で開始セレモニーも行われた。

 ツアーは11月12日までの金曜から月曜に、1日4便実施する。料金は大人(中学生以上)6千円、小学生4千円。小学4年生以下は参加できない。黒部市は昨年に続き、市民向け体験会を20回開く。

 ツアーの参加者数は15、16年は1万人を突破したが、昨年は大雨や台風の影響で計16日間中止になり、8843人に落ち込んだ。同協議会によると、今年は5月28日現在で約7千人の予約が入っており、シーズン全体で1万人以上の参加を目指している。問い合わせは黒部・宇奈月温泉観光局、電話0765(57)2850(月~金曜の午前9時~午後5時)。

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