西郷隆盛が戊辰戦争の時に滞在した坂井家の屋敷跡に設けられた案内板=新潟市北区

西郷隆盛が戊辰戦争の時に滞在した坂井家の屋敷跡に設けられた案内板=新潟市北区

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西郷どんの足跡たどる 地元住民ら案内板設置 新潟・北区

新潟日報(2018年6月19日)

 150年前の戊辰戦争の際、北越戦線の新政府軍を支援するために来県した西郷隆盛が滞在した松ケ崎浜村の坂井七左衛門家の屋敷跡(現新潟市北区松浜本町2)に、案内板が設けられた。地元の歴史研究グループは「西郷と北区の関わりを広く知ってもらいたい」としている。

 地元住民らでつくる「新潟市北地区歴史文化研究会」(小島勝治会長)が今月初旬、戊辰戦争から150年の節目を記念し、坂井家の敷地内に案内板を設置した。

 案内板には、1868(明治元)年8月11日に西郷が約300人の兵士を率いて新潟に上陸し、坂井家に1カ月ほど滞在したことを紹介。西郷が滞在中には、新発田にあった新政府軍の本営から参謀の黒田清隆、山県有朋らが訪れたことなども記されている。

 また、西郷の弟吉次郎(吉二郎)が北越戦線で戦死した悲報を聞いたのも坂井家だったと解説している。

 研究会によると、当時の坂井家は新発田藩の武家出身の名家で屋敷が広く、西郷を迎えるのにふさわしかったという。昭和初期に出版された「戊辰古老談」には、坂井家の乳母だった女性が、西郷は非常に大柄で恐る恐る給仕をした-といった証言などが掲載されている。

 市北地区歴史文化研究会の前会長、平田敬正(としまさ)さん(87)は「西郷は坂井家で東北地方の攻略に向けた策を練ったのだろう。戊辰戦争のクライマックスを演出する舞台の一つが、この地にあったことを知ってほしい」と話している。

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