福井県若狭町山内の伝統野菜「山内かぶら」の収穫祭が11月13日、同区で開かれた。地元鳥羽小の児童が収穫に挑戦したほか、女性らがカブラ料理を振る舞い、収穫を祝った。
山内かぶらは硬めの歯応えと香りの強さが特長。同区の70、80代の女性でつくる「かぶらちゃんの会」が2011年から生産している。
収穫祭は、地元の子どもたちに伝統の味を伝えようと、同会が毎年企画。今年は同校3年生17人と、町内の農家ら約30人が参加。児童はカブラを土の中から引き抜き「大きい」「重たい」などと歓声を上げていた。水洗いやタグ付けなど出荷に向けた作業も体験した。同会メンバー手作りの山内かぶらを使ったギョーザやコロッケ、みそ汁なども試食した。
同校の児童は「山内かぶらは特別なカブラ。とってもおいしい」とにっこり。同会の飛永悦子代表(77)は「伝統野菜を途絶えさせないよう若い人にも生産に関わってもらい、頑張っていきたい」と話していた。
山内かぶらの近年の生産量は年約1トン。11月中旬から翌年1月末まで、町内の直売所や県内外のレストランなどに出荷する。