「いしかわ・金沢風と緑の楽都音楽祭2020」(北國新聞社特別協力)秋の陣特別公演は24、25日の2日間の日程で幕を開けた。9月から続く秋の陣のフィナーレとなり、24日は金沢市の石川県立音楽堂コンサートホールで、冬の風物詩とされるチャイコフスキー作曲の三大バレエの一つ「くるみ割り人形」が上演され、明るく華やかなステージで聖夜を彩った。
くるみ割り人形は、少女がクリスマスイブに人形をもらったことから始まる不思議な物語。エコール・ドゥ・ハナヨバレエ(金沢市)の約70人が色鮮やかなドレス姿や愛らしい妖精などにふんして登場。にぎやかなパーティーや兵隊人形とネズミが戦う躍動感あふれる場面を多彩な踊りで表現し、観客を楽しませた。
客席前列を撤去してオーケストラピットが設けられ、垣内悠希さんの指揮でオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)が優美な旋律を奏でた。25日は県内のバレエ6団体がOEKと共演する。