魚津水族館(魚津市三ケ)は13日、館内でふ化したアオリイカの赤ちゃんの展示を始めた。全長1・5センチほどと小さな7匹が、元気に泳いでいる。同館でアオリイカの赤ちゃんを展示するのは初めて。
飼育員が富山湾で釣ってきたアオリイカが3月中旬に産卵し、4月下旬にふ化した。小さな体をポンプのように動かして、水槽内を泳ぎまわっている。
同館では昨年、一昨年と産卵を確認したが、うまく育たなかった。今年は沿岸で採集した生きたアミエビを与えたところ、すくすく育った。寿命は約1年で、ふ化1カ月後には親と同じような体型になる。
餌が足りなくなるとすぐ衰弱するため、飼育員は気が抜けない日々を送っている。担当して5年になる泉拓朗さん(33)は「初めてのことなので試行錯誤している。見たい人はなるべく早く来館してほしい」と話した。