氷見市特産マコモタケの出荷が最盛期を迎え、市マコモタケ組合の役員らが22日、JA氷見市青果物センターで生育状況や品質を確認した。夏の気温低下が早めだったことから、例年より収穫時期が早まっているという。今年、同市で大量発生したイナゴに葉を食べられる被害があったが、品質は良好で、この日は150キロを出荷した。
マコモタケはイネ科植物マコモの膨らんだ茎の部分。植物繊維が多く低カロリーで、素焼きや天ぷら、炒め物に適している。同市は国内最大規模の産地で、今年は3・2ヘクタールで栽培した。
県高岡農林振興センターによると、イナゴに葉の大部分を食べられる被害が出たほ場もあり、今年の出荷量は4トン弱を見込む。田中賢次組合長は「収量は想定より2割ほど少なくなりそうだが、質はいい。どんな料理にも合う食材なので、多くの人に食べてもらいたい」と話した。
県内を中心に岐阜県にも流通し、250グラム(2~3本)で200円前後で販売されるという。同市や富山市の学校給食にも使われる。