県東部で古くから漁が盛んなバイをテーマにした企画展が、魚津市の魚津水族館で開かれている。普段は見ることの少ない生きたバイ5種25匹を展示し、それぞれの特徴や漁の歴史を伝えている。5月31日まで。
バイは「貝」の音読みにちなむ名で、古くから日本各地で食べられている。全国的には水深20メートルまでにすむバイ科を指すが、富山湾では水深千メートル前後に生息するエゾバイ科が主流だ。
企画展では、県東部が深海性のバイを取るためのバイカゴ漁の発祥地とされ、1740年代の漁の記録が残ることを解説。実際のかごを並べるほか、魚津市の漁師のインタビュー、漁の方法などをパネルで紹介している。
水槽では煮付けの材料としておなじみのツバイなどを展示。卵のうを付けたバイもおり、見慣れない姿が目を引く。