山本さんが旧民宿を改装して開いたゲストハウス。相部屋・ドミトリーは2段ベッドを設置した

山本さんが旧民宿を改装して開いたゲストハウス。相部屋・ドミトリーは2段ベッドを設置した

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五箇山にゲストハウス開業 旧民宿を改装

北日本新聞(2014年12月6日)

 南砺市皆葎(かいむくら)(上平)の山本さと栄(え)さん(47)が5日、実家隣の旧民宿を改装したゲストハウス(簡易宿泊所)「YAMASHITA-YA(やましたや)」を開業した。安価で素泊まりできるゲストハウスは宿泊者が集う共有リビングスペースがあり、互いに交流できるのが特徴。多様化する旅行客のニーズに応え、割安の個人旅行を好む若者や外国人客を呼び込むことで五箇山の活性化につなげる。12日から本格営業を始める。

 昨年から母が営む実家の山本屋とうふ店を手伝う山本さんが10年ほど前から空き家だった木造3階建ての旧民宿を購入。自身も旅行が趣味で国内外のゲストハウスに泊まった経験があり、開業を思い立った。南砺市商工会五箇山支部に相談し、市の起業家育成支援事業補助金と日本政策金融公庫の融資を受けた。

 夏頃から友人の協力で室内をリフォームし、和室の個室2部屋(8畳定員4人、15畳定員7人)と、ドミトリーと呼ばれる相部屋1部屋(2段ベッド定員4人・男女共同)を用意。宿泊者が共同で使うリビングも2部屋設けた。1人3~5千円で宿泊できる。

 簡単な朝食を提供し、シャワーも備えるが、基本的に食事は近くの料理店、入浴は周辺の温泉施設を利用してもらい地域全体の活性化も図る。

 山本さんは「皆葎には五箇山の日常がある。ゲストハウスを拠点に新たな発見や交流が生まれる旅をしてもらえたらうれしい。居心地の良さを追求してリピーターを増やしたい」と話す。部屋数にはまだ余裕があり、軌道に乗れば、女性専用の相部屋も作りたいとしている。

 予約、問い合わせは電話、0763(77)3264(午前10時~午後9時)

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