南砺市の県利賀芸術公園で8~9月に開かれる演劇の祭典。劇団SCOTの鈴木忠志主宰の演出で、ギリシャ悲劇「ディオニュソス」をはじめ「トロイアの女」「津軽海峡冬景色」「世界の果てからこんにちは」などを会期中に上演する。
このうち「ディオニュソス」は日本・インドネシア共同企画事業として上演。狂信的な宗教と権力との摩擦から起きる母と息子の悲劇を通じ、現代社会に潜む危機や恐怖を浮かび上がらせる。インドネシア、中国、日本の俳優がそれぞれの言語でせりふを述べ、多彩な文化性を織り交ぜた舞台芸術作品となる。両国の国交樹立60周年記念事業としてサマー・シーズンのほか、インドネシアの世界遺産寺院遺跡群でも上演を予定する。
アジア各国から選ばれた若手演出家たちが、ブレヒト作「処置」を連続上演し議論するプログラムやシンポジウム、トーク、ドキュメンタリー上映会などもある。
主催者の都合や天候等により、催しの予定が変更されることがあります。ご利用の際は、主催者等に必ずご確認ください。