新種の「コシサウルス・カツヤマ」の化石について説明する福井県立恐竜博物館の研究員。上あごの骨が決め手になった=福井県庁

新種の「コシサウルス・カツヤマ」の化石について説明する福井県立恐竜博物館の研究員。上あごの骨が決め手になった=福井県庁

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恐竜化石はイグアノドン類の新種 福井県立恐竜博物館12日から展示

福井新聞(2015年3月11日)

 福井県勝山市の県立恐竜博物館は10日、同市北谷町の約1億2千万年前(白亜紀前期)の手取層群で2008年8月に発掘されたイグアノドン類の化石が新属新種と分かり、学名を「コシサウルス・カツヤマ」と付けたと発表した。国内で発見された恐竜化石で学名がついたのは6例目、福井県内では4例目。

 同館の東洋一特別館長と柴田正輝研究員による論文が1月29日にニュージーランドの学術雑誌「ズータクサ」電子版に掲載された。学名の「コシ」は「越の国」に由来する。「サウルス」はラテン語でトカゲの意味。

 化石は、右の上あご、軸椎(首の骨)、胴椎(どうつい)(背骨)の一部、左の恥骨、左大腿(だいたい)骨の5点。すべてが幅約2メートル、厚さ数十センチという狭い範囲の地層から見つかり、骨の保存状態や、それぞれの大きさから同一個体のものと考えられる。大腿骨の断面を観察した結果、3歳以上の幼体で、全長は3メートル程度と推定した。

 長さ16・9センチの上あごの骨は▽骨についた歯の内側が角張っている▽目が入る穴の前に前眼窩窓(ぜんがんかそう)と呼ばれるくぼみがある▽左の上あごの骨と接する部分の溝が浅い―ことなどが、同じイグアノドン類で03年に新種と認められた「フクイサウルス・テトリエンシス」と異なっている。こうした化石5点の特徴からイグアノドン類の新種と判断した。

 10日、県庁で行われた会見で東特別館長は「(勝山は)世界的にも注目を浴びる恐竜の産地の一つになってきた」と強調。西川知事は、「現在、第4次発掘調査が続いており、今後もいろいろな種の恐竜骨格の発見に期待したい」とした。

 コシサウルスの実物化石は、12日から同博物館の「福井の恐竜」コーナーで展示する。

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