ミュージカル大作「レ・ミゼラブル」の富山公演まであと3日に迫った2日、会場となる富山市のオーバード・ホールでセットが完成した。東京の帝国劇場で使ったセットをほぼそのまま持ち込み、3日がかりで組み立てた。物語の主な舞台となるパリの街並みが広がり、感動と興奮のステージが整った。
フランスの文豪ビクトル・ユゴーの小説が原作。パンを盗み、刑に服したジャン・バルジャンが善に目覚める軌跡を軸に人間の苦悩や愛を描く。2013年に舞台装置を一新した「新演出版」が日本海側で初めて披露される。
設営は8月31日に始まった。スタッフ約100人が作業に当たり、大型トラック30台分の舞台装置を組み上げた。3階建ての高さにもなるバルジャンの家や、映像を投影する壁面などを設置した。舞台セットを統括する石原敬さん(東京)は「最新の舞台技術を取り入れ、迫力が増した。多くの人に見てもらいたい」と話した。
公演は5~7日に全5回行う。チケットは全席指定でS席1万5千円、A席8500円、B席4千円。当日券は各500円高。北日本新聞社プレイガイドやアスネットカウンターなどで扱う。残席がわずかになった公演もある。
問い合わせは北日本新聞社事業部、電話076(445)3355。富山市民文化事業団と富山市、北日本新聞社主催、東宝製作。