本番に向け、仕上げの稽古を行う踊り手たち=南砺市城端の西下町公民館

本番に向け、仕上げの稽古を行う踊り手たち=南砺市城端の西下町公民館

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城端むぎや祭19日開幕 踊り手・地方が仕上げ稽古

北日本新聞(2015年9月19日)

 南砺市城端地域中心部で19日に開幕する第65回城端むぎや祭を前に、地元の出演町内が18日夜、各町公民館や城端伝統芸能会館じょうはな座などでリハーサルを兼ねた仕上げの稽古を行った。踊り手と地方(じかた)は稽古を重ねた「麦屋節」などの五箇山民謡を住民らに披露し、本番に備えた。祭りは20日まで。同祭協賛会主催、北日本新聞社共催。

 西下町は競演会場となる城端別院善徳寺前の特設舞台でリハーサル予定だったが雨のため同町公民館で稽古上げを行った。踊り手は立ち位置を確認し、本番同様に演舞。笠(かさ)を手に男性はりりしく、女性はしなやかに舞った。南砺平高校郷土芸能部OBで同町から誘いを受け初出演する池田彩香さん(19)=同市福光=は地元の女性たちと一緒に麦屋節と古代神を担当。「大舞台だが緊張せずに踊りたい」と気を引き締めていた。

 競演会は19、20の両日とも善徳寺山門前と城端伝統芸能会館じょうはな座で行う。城端中心部の4カ所で街並み踊りも繰り広げる。


■じょうはな庵を開放
 城端むぎや祭で、地元の観光ガイドグループ「機(はた)の声じょうはな」(長田久美代表)が大工町の古い町家「じょうはな庵(いおり)」を観光客が休憩できる観光案内所にする。

 じょうはな庵は文化審議会が国登録有形文化財にするよう答申した歴史的建造物。以前は空き家だったが松平保夫さんら住民有志が共同購入しコミュニティー施設にした。

 1階の8畳間3部屋を観光客に開放。パンフレットなどを並べたカウンターを設け、機の声メンバーが城端の見どころを紹介したり、街並み踊り会場まで案内したりする。

 松平さんの木版画シリーズ・城端百景を展示販売するほか、むぎや祭記念カード、南砺が舞台のアニメキャラクターを描いた南砺-金沢間バス記念乗車券などを販売する。

 長田代表は「座敷でくつろぎ、地元ガイドと心の触れ合いを楽しんでほしい」と話す。じょうはな庵は国道304号沿いで、じょうはな織館の近く。利用時間は19、20日とも午前10時~午後8時。


■特製むぎや弁当限定販売
 南砺市観光協会は城端むぎや祭最終日の20日、城端地域の食材をふんだんに使った特製の「むぎや弁当」を限定50個発売する。

 初めての試みで、JAなんとが献立を考えて作る。城端別院善徳寺前むぎや踊り競演会場にある同協会の臨時観光案内所と町家「じょうはな庵」で午前11時半から販売する。1個1300円(税込み)。

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