シバザクラの苗を斜面に植える住民ら=となみ夢の平スキー場

シバザクラの苗を斜面に植える住民ら=となみ夢の平スキー場

富山県 砺波・南砺・五箇山 花・紅葉

「シバザクラの名所」へ苗植え となみ夢の平スキー場

北日本新聞(2015年10月26日)

 となみ夢の平スキー場(砺波市五谷)を運営する五谷観光企業組合(山本和雄組合長)は25日、スキー場をシバザクラの名所にしようと苗5千株を斜面に植え込んだ。シバザクラを使った地域おこしに取り組む同市平野部の新屋敷(あらやしき)地区の住民が協力し、山間部での「芝桜の里」を目指した。

 となみ夢の平スキー場はコスモスやスイセンと季節ごとに花を咲かせ、冬季以外のにぎわいづくりにつなげている。ゴールデンウイークにスキー場の斜面をシバザクラの鮮やかな花で彩ろうと、昨年は試行として1千株を植えた。ことしは岸渡川沿いでシバザクラを植えている新屋敷地区が協力し、同地区が栽培した5千株を提供した。

 同組合と新屋敷地区の住民ら24人が共同で作業に取り組んだ。コスモス100万本が咲くゲレンデ上部の斜面320平方メートルに雑草が生えないように敷いた黒いシートを張り、穴を開けた部分に苗を植え込んだ。今冬の積雪状況次第で5月に同スキー場で開かれる「せんだん山水仙そば祭り」の開催日にシバザクラがスイセンと一緒に咲きそろうという。

 作業を手伝った新屋敷地区の野澤久雄区長は「シバザクラの花が夢の平スキー場にも広がってほしい」と期待した。山本組合長は「来春はシバザクラを来場者に楽しんでもらい、地域活性化につなげたい」と話した。

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