氷見市上泉の「おかしの家ニューちどり」は、南砺産のエゴマや氷見産のどぶろくを使った酒まんじゅう「エゴマアザラシ」を1日から発売する。ゴマフアザラシをモチーフにしたかわいらしいデザインで、子どもからお年寄りまで幅広く地産地消の和菓子を楽しんでもらう。
ニューちどりは2013年に亡くなった先代の故金井芳夫さんが地産地消の商品開発を推進した。後を継いだ長女の留美さんは、自作の第1弾として1月にエゴマと海藻のナガラモを生地に練り込んだどら焼きを考案した。
今回は、あんこに南砺市五箇山産のエゴマをまぶした後、氷見市小境の民宿「小境荘」が製造したどぶろくを入れた生地に包んで蒸す。目はあずき、ひげはエゴマで表現し、焼きごてで眉や口を描いた。
当初は手作業で形作ることに苦労したが、趣味で彫刻を楽しむ氷見市森寺の瀬戸明男さんに木製の押し型を製作してもらったおかげで生産がスムーズになった。
包装袋は海をイメージした青色にし、フクラギをくわえたアザラシを描いた箱も用意した。1個200円で販売する。
留美さんは「多くの人の協力のおかげで完成させることができた。エゴマのぷちぷちとした食感や、手描きで1個ずつ異なる表情を楽しんでもらいたい」と話している。
問い合わせは同店、電話0766(91)2823。