高岡市戸出地区の恒例行事「第20回高岡といで菜の花フェスティバル」が29日、市オフィスパーク周辺で開かれる。新型コロナウイルス禍を経て5年ぶりに復活するが、菜の花の栽培農家の減少や人手不足により、今回で最後の開催となる。
戸出地区では休耕地での菜の花栽培が盛んだったことから、地域活性化につなげようと、2001年に菜の花フェスティバルが始まった。マラソン大会やフォトコンテストなども企画し、最大で約4千人が来場した。
近年は、10軒以上あった栽培農家が1軒となり、菜の花畑の面積が減少。運営主体となる住民も高齢化によって人手不足が続いていたため、フェスティバルの廃止を決めた。
当日は、地元の保育園児や小学生が菜種を付けた風船約1200個を飛ばすセレモニーを行う。ダンスや吹奏楽のステージ、ミニSLの乗車体験など、多彩なイベントも用意している。
実行委員会の清水隆男事務局長(75)は「いろいろな思い出があり、寂しい気持ちもあるが、多くの方に来てもらって有終の美を飾りたい」と話した。
午前9時から午後1時半まで。雨天時は市スポーツ健康センターで開く。北日本新聞社後援。